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井伏鱒二「荻窪風土記」 小山清

荻窪風土記 (新潮文庫)作者: 井伏鱒二出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1987/04/28メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 19回この商品を含むブログ (18件) を見る日日の麺麭・風貌 (講談社文芸文庫)の解説に、"彼のことを書いた一番いい文章は、井伏鱒二の『荻…

小山清 日々の麺麭・風貌

日日の麺麭・風貌 (講談社文芸文庫)作者: 小山清,川西政明出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/11/11メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 49回この商品を含むブログ (30件) を見る庄野潤三の新連載「ワシントンのうた」を目当てに、「文學界」1月号を購入し…

庄野潤三 ワシントンのうた 文學界1月号

文學界1月号購入。庄野潤三の新連載「ワシントンのうた」を読む。 庄野さんは、毎年毎年、文芸雑誌の新年号に新連載開始、12月号に最終回、そういうペースでずっと執筆を続けている。 題材は、もっぱら自分の身の回りのこと。自宅の庭に何が咲いたとか、家の…

庄野潤三 ガンビア滞在記 大人の本棚

ガンビア滞在記 (大人の本棚)作者: 庄野潤三,坂西志保出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2005/10/08メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (13件) を見る以前、中公文庫版を古本屋で購入し、「それにしても、この作品が長らく絶版というのは…

長谷川四郎 シベリヤ物語

シベリヤ物語 講談社文芸文庫作者: 長谷川四郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 1991/04メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (4件) を見る8月3日に国立みちくさ書店で購入。¥490。 講談社文芸文庫版は品切れ。みすず書房版(大人の…

上林暁 白い屋形船・ブロンズの首

白い屋形船・ブロンズの首 (講談社文芸文庫)作者: 上林暁出版社/メーカー: 講談社発売日: 1990/08/03メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (5件) を見る神田小川町の沢口書店で購入。 ずっと探していたので、見つけたときはうれしかっ…

藤森照信 人類と建築の歴史

人類と建築の歴史 (ちくまプリマー新書)作者: 藤森照信出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/05/01メディア: 新書購入: 4人 クリック: 33回この商品を含むブログ (41件) を見る大胆な本。 ページ割りが大胆。建築史の本なのだが、約170ページのうち、旧…

東京ディープな宿 西郊ロッヂング 泉麻人

東京ディープな宿 (中公文庫)作者: 泉麻人出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/04/25メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 22回この商品を含むブログ (9件) を見る表紙買い。写っている建物は、荻窪の旅館「西郊」。 今は、賃貸アパートも平行して営業…

庄野潤三 けい子ちゃんのゆかた

けい子ちゃんのゆかた作者: 庄野潤三出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/04/27メディア: 単行本購入: 1人 この商品を含むブログ (17件) を見る晩年シリーズも10作目を数える。 今回は、たまに「ゆるい」書きぶりが見られる。 庭で亡くなった四十雀の話は、…

疋田智 自転車ツーキニストの憂鬱 中央線の秋

自転車ツーキニストの憂鬱作者: 疋田智出版社/メーカー: ロコモーションパブリッシング発売日: 2005/04/25メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 10回この商品を含むブログ (7件) を見るTBSのプロデューサー、かつ自転車通勤者(ツーキニスト)の疋田…

岡田史子さん逝去

オデッセイ1966~2003―岡田史子作品集 (Episode1)作者: 岡田史子出版社/メーカー: 飛鳥新社発売日: 2003/06メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含むブログ (46件) を見るNew England Teen Sceneアーティスト: New England Teen Scene出版社/メーカー: …

JAZZオーディオ寝ても覚めても四苦八苦

JAZZオーディオ寝ても覚めても四苦八苦作者: 寺島靖国出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2004/10/21メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る吉祥寺のジャズ喫茶『Meg』の店主、寺島さんのオーディオ本。 『Meg』に、アバンギャ…

庄野潤三『鳥の水浴び』

庄野潤三『鳥の水浴び』(講談社)読了。 これで、庄野さんの「晩年」シリーズで刊行済みのものを全部読み切った。 『せきれい』が品切れだったのだが、1月に文春文庫から出たので、今は、全て入手可能である。 4月に『けいこちゃんのゆかた』が出版される…

庄野潤三『せきれい』

庄野潤三『せきれい』(文春文庫)読了。98年刊行の単行本の文庫化。 庄野さんの親友、小沼丹の訃報に接するところが出てくる。素っ気ないほどに簡潔に書く。 しかしその後、馴染みの店で小沼の追悼の会を開く。小沼の随筆を読み返す。毎日のハーモニカでは…

群像 庄野潤三『星に願いを』『せきれい』宮崎誉子

『群像』2月号購入。1月号から、庄野潤三さんの『星に願いを』が連載されている。 とにかく、例の、相変わらずの世界。 たまたま開いた頁に、宮崎誉子の随筆『それは、嘘だ!!』というのがあって、何の気なしに読み始めたら面白かった。知らなかった人。…

庄野潤三『ガンビア滞在記』

庄野潤三『ガンビア滞在記』(中公文庫)読了。 国立みちくさ書店で購入したもの。最近の庄野さんの世界につながる作品の中では、最も古いものではないだろうか。『静物』より以前の作品だ。気になっていたものだけに、見つけたときは嬉しかった。『水の都』…

よしもとよしとも『青い車』

今日は成蹊大学の公開講座をサボってしまった。映画を見たいので渋谷へ。 bunkamura前のシネ・アミューズへ。『青い車』を観る。 よしもとよしともの原作は、単行本が出た当時に読んでいた。『よい子の夏休み』『東京防衛軍』のころ、週刊漫画アクションを買…

庄野潤三『水の都』

国立のみちくさ書店で、庄野潤三『水の都』(河出文庫)購入。¥220。 週に一度くらい、文庫の棚をチェックしているが、今日は少し棚の様子が違う。新しい本が結構入っているらしい。期待しながら目を送っているうちに、『水の都』を見つけたので嬉しかった。

内田百輭『有頂天』 

内田百輭『有頂天』(旺文社文庫)読了。 特筆すべきは、『蜻蛉眠る』だろう。 江國滋による解説にも、「26歳で早世した長男・久吉への慟哭の記であると同時に、先妻とのすさまじい葛藤の告白でもある」「これほど烈しい調子の文章は百輭文学の中でも稀であ…

内田百輭『凸凹道』 宮城道雄

内田百輭『凸凹道』(旺文社文庫)読了。 宮城道雄氏の随筆集に対する賛辞が収録されている。 最近、岩波文庫から出ているので、買ってみようと思う。 このところ、庄野潤三さんの著作を読み続けていたせいで、内田百輭が手薄になっていた。 少し間をおいて…

電車男の後日談

電車男(新潮社)に読み耽っていたのは先週くらいか。 面白かった。2chは、たまに見る程度の素人だが、高揚していくスレッドの状態って、やっぱり面白い。それと、結構伏線があって(カップとか)、告白あたりの文章も読ませるし。 本の中にも後日談が書いて…

ユリイカ 藤森照信

ユリイカ11月号購入。藤森照信特集。ちょっとびっくり。ユリイカで・・・。 藤森先生は、学生の時に親しくさせて頂いた。今でも年賀状を頂くのだが、最近はそこで最新作の計画が披露される。今年は、p37にあるとおり、樹上住宅『高過庵』だった。 学生のころ…

庄野潤三『けい子ちゃんのゆかた』

新潮社『波』11月号が届いた。 庄野潤三『けい子ちゃんのゆかた』が連載されている。 やはり、庄野さんの最近の小説は、月々連載されているペースで読み進めるのが、一番楽しいような気がしてきたのだ。それで、この間、新潮社のサイトで定期購読の手続をし…

青山ブックセンター 江藤淳 村上春樹 チュングエンコーヒー 砂田知宏

六本木サテンドールに砂田知宏ビッグバンドを見に行く日。 前の用事が早く終わって、六本木についた時点で1時間くらい暇ができた。 そこでまず、青山ブックセンター六本木店に行く。取次の栗田が債権者破産を申し立てたのでいったん閉店したのだが、出版不…

庄野さん的な一日

7:30頃起床。最近恒例の縄跳び。高校の頃、授業で盛んに縄跳びをやらされた。最近、運動不足解消のため、20年ぶりに縄跳びをやっている。少し飛ぶだけで息が切れるのに愕然としていたが、少しずつ体力がついているようだ。 午前、娘の幼稚園の稲刈り&さつま…

庄野潤三『ピアノの音』

庄野潤三『ピアノの音』(講談社文芸文庫)読了。 庄野氏がハーモニカを吹く。奥さんがそれに合わせて歌を歌う。 日常生活を淡々と記す中に、ハーモニカの記載も挿入される。 季節によって、徐々に歌う歌が変化していく。 他の記載も、一つ一つは、何気ない…

庄野潤三『インド綿の服』

庄野潤三『インド綿の服』(講談社文芸文庫)読了。 長女の手紙に作者が注釈を加える形で、長女一家の生活が描かれる。 長女の手紙がめっぽう面白い。なかでも、「金時のお夏」バージョンの手紙は、何度も読み返してしまった。

庄野潤三 『貝がらと海の音』

庄野潤三『貝がらと海の音』(新潮文庫)を読んでいる。 これは、結構、すごいかもしれない。 『夕べの雲』と同様、庄野家の日常が淡々と記されている。時代は、『夕べの雲』から30年くらい下っている。3人の子がそれぞれ結婚し、孫が生まれ、ひ孫が生まれ…

庄野潤三『文学交友録』

庄野潤三『文学交友録』(新潮文庫)読了。 国立のみちくさ書店で購入したもの。タイトルを見た時に、「これは小沼丹のことが載っているな」と思って手に取ったが、やはり載っていた。小沼が庄野について書いた随筆を先に読んでいるので、その裏付けのような…

『光車よ、まわれ!』(天沢退二郎)

書店で『光車よ、まわれ!』(天沢退二郎・著、ブッキング刊)を見かけてビックリ。即購入した。 この本は、小学生時代に読んで、それまで読んだどの本とも異なる強烈な印象を受けていた。 文章と、司修の挿絵・表紙をトータルした本全体が、妖しい魅力を放…