庄野潤三 ガンビア滞在記 大人の本棚

ガンビア滞在記 (大人の本棚)

ガンビア滞在記 (大人の本棚)

以前、中公文庫版を古本屋で購入し、「それにしても、この作品が長らく絶版というのは惜しい。みすず書房の『大人の本棚』あたりで取り上げるのはどうだろうか。」と書いていたら、本当に『大人の本棚』から出版された。
何だか、自分の意見が取り入れられたみたいで愉快である。
大人の本棚』は、本の選び方も、装丁も、とても良いのだが、最近の私の読書というのは文庫本を通勤カバンの中に突っ込んで、電車の中で読みふける、というもので、カバンの中のその他もろもろにもまれて本も傷むし、そもそもカバンの中は書類などでパンパンとなっており、文庫本くらいしかカバンの中に入れる余裕がない。
そんなわけで、『大人の本棚』は、買ったはよいがなかなか読めずにいる。
まだ、「大人」ではないということか。