このオルガンが好き! リー・ペリー(Lee Perry)

The Complete U.K. Upsetter...

The Complete U.K. Upsetter...

リー・ペリーがプロデュースしたUPSETTERレーベルのシングルをひたすら集めたBOX。
レゲエ初期、ダブ前夜のいかれたオルガンインストがたくさん入っている。
この音はコンボオルガンでしょ!という、チープな音が満載だ。
まあ、ノーテンキな音なのだけれど、ボブ・マーリーの"mr.brown"(このシリーズのvol.3に入っている)なんかを聴くと、やはりただならぬ感覚の持ち主だということが分かってぞくぞくする。
そういう曲を経由してからノーテンキだと言ったオルガンインストを聴くと、やはりただのノーテンキではすまされないよなあ、という気分になる。
こういうのを聴いていると、例えばボブ・マーリーが自分でプロデュースした曲のアレンジなんかは、とてつもなく「ぬるく」感じてしまうんだよなあ!

このオルガンが好き! THE METERS Sings Again! New Orleans

Look-Ka Py Py

Look-Ka Py Py

METERSの初期(Josie時代)が大好きで、昔から聴き続けているが、全く飽きない。
オルガン、ギター、ベース、ドラムスがリフをベースにして相互に絡みながら展開していく。ソロがあってもシンプルなもので、全体に演奏も簡素である。
まあ、聴く人によっては、なんじゃあこのスッカスカの演奏は!と、受け入れられないかもしれない。
私は、そこがたまらないのですが。
リズム&ドラム・マガジン2004年10月号
http://www.rittor-music.co.jp/hp/dm/data/04132010.htm
この号に「Legendary New Orleans!ニューオーリンズ的“ゆらぎビート”を多角的に徹底研究」という特集があり、その中にMETERSのドラマー、ジョセフ“ジガブー”モデリステ
(Joseph "Zigaboo" Modeliste )のインタビューが載っている。
私は立ち読みで済ませてしまったのだが、そのインタビューに、演奏中には頭の中で複数の曲が同時に鳴っている、という趣旨の発言があった。私はそれを読んで、ああそうなんだと深く納得したのだった。
ニューオーリンズのファンクに共通する、ある種の間というのは、そういう感覚から来ているのではないかと思うのだ。
ところで!今、ニューオーリンズは、大変である。
8月、ハリケーンカトリーナ」が上陸し、ニューオーリンズの8割が水没。死者約1200人を数える大惨事となった。復興には数年を要すると見られている。
MUSIC MAGAZINE12月号が、特集「がんばれ!ニューオーリンズ!!」を組んでいる。
これは、是非読んでいただきたい。
ニューオーリンズの音楽の魅力というのは、まだまだ知る人ぞ知る、という状態にとどまっている。
その魅力は、一言で言うと「多様性」である。
これは、まさに今後の世界にとってのキーワードではないか!
ま、そこまで大きく出る必要はないのだが。
同誌に広告も出ているが、「Beats21」というサイト
http://www.beats21.com/cover.html
が、「SING AGAIN! New Orleans」というチャリティーをやっている。
まず、チャリティーTシャツを販売するとのこと。
通販でも入手できるし、グリーンレーベル(ユナイテッドアローズ)、ビームスヴィレッジヴァンガード新星堂ロックインでも販売しているとのこと。
河村要助のイラストがいい感じである。
これは買わねば。

このオルガンが好き! 吉田拓郎 ペニーレインでバーボン

CD「今はまだ人生を語らず」
http://music.goo.ne.jp/artist/artistcd.php?id=88859-1
amazonでは該当ありませんでした。

吉田拓郎のざっくりとしたアレンジが好きである。
特に好きなのがこの曲。リズムの疾走感。バックでピーヒャラピーとオルガンが鳴っている。
社会に対する怒りがテーマなのだろうが、歌といい、アレンジといい、そういうテーマから一旦距離を置いているように感じる。そこがいい。
ところで、この曲、放送禁止なのだそうだ。CDも長らく廃盤。
今、yahooオークションで、¥10,500がついている。いくらで落札されるのやら。
「つんぼさじき」という歌詞が問題にされているという。
言葉の問題は重要だ。認知症とか、統合失調症とか、言葉の使い方を変えていくことに異論はない。
しかし、文章とか、歌詞などの場合には、作品全体の趣旨からみて許されるものは、個別の言葉に目くじらを立てなくてよいと思う。
それにしても、こういうものの審査は、どういう方法でやっているのだろう。
特に気になるのは、審査に当事者(現に障害等を有している人)が関与しているかどうかである。

このオルガンが好き! はっぴいえんど 風をあつめて

風街ろまん

風街ろまん

言わずと知れた名盤・名曲ですが。
http://www7.plala.or.jp/keeplistening/1971-2.html
これによるとオルガンはハモンドB3かな?(ちなみにこのサイトは細野晴臣のデータベースとして凄く充実しております)
はっぴいえんどを聴いたのは中学のときで、当時はYMO全盛だったけど、はっぴいえんどが好きでした。
で、今回もシンセではなくオルガンを買ってしまったという。
この曲は、まさに「オルガン=風」ということではないですかね〜。
本来的には空気で音を出すものでありますので。オルガンは。

オルガンがやってきた!

昨日、待ちに待ったオルガンがやってきた。
売主からは、着払いの宅配便で発送したとの連絡をもらっていた。
果たして、昨日の昼前、玄関のベルがなった。
最近ちょっと寝不足で、朝食のあとも部屋でごろごろしていたのが、ベルの音でピッとスイッチが入って飛び起きた。
もどかしく梱包をはいで、ケースを開け、エーストーンの赤いオルガンと対面した。
うーん、やっぱりいいなあ。脚と譜面台を取り付けて、しみじみそう思った。
ボディの赤いレザー張りの感じといい、アルミの細い脚の感じといい。いい感じなのだ。
部屋からローランドの古いギターアンプを持ってきて、接続して、音出し。
まず、オーソドックスに「ORGAN」のスイッチのみを入れて鍵盤を押す。
おー、それっぽい音ではないか。
その後、いろいろスイッチを入れたり、アンプを調節したりしてみる。
その結果、少しトレブルを高くして、アンプを歪ませぎみにすると、チープながら個性的な存在感のある音になることが分かった。
やはり、こういうものは、オルガンそのものの音を出そうとするより、そういうチープな音を出す方が持ち味が出るみたいだ。
「キューピー3分クッキング」のオープニングの音、といったら分かるだろうか?
それにしても、何度も言うけれど、スタイルといい、音といい、やっぱりいいなあ。

コンボオルガン

「コンボオルガン」といっても、通じない人が大多数だと思う。
「オルガン」というと、たいていの人が思い出すのが、足踏みオルガンだろうか。
ただ、今の若い人は、足踏みオルガンなんて知らないかもしれない。
あとは、パイプオルガンとか。エレクトーンを連想する人もいるかもしれない。
ハモンドオルガンを思い出したら、結構、事情通である。
しかし、コンボオルガンは、そのどれとも異なるものだ。
もっとも、コンボオルガンの厳密な定義は私も知らない。私なりの理解でコンボオルガンについて説明すると、こうなる。
まず、コンボオルガンは、電気オルガンである。
この点で、足踏みオルガンとか、パイプオルガンとは異なることになる。
そして、コンボオルガンは、電子部品を用いた発信器で音を出している。ここが、ハモンドオルガンとは異なるところだ。
ハモンドオルガンは、トーンホイールという金属製の歯車を回し、歯車のピッチをピックアップで電気信号にしている。
コンボオルガンは、純粋に電子的に音を出している。
それから、コンボオルガンは、持ち運びが可能である。ケースと一体になっていて、演奏するときは本体に脚を付けるものが多い。
ここが、エレクトーンとか、ハモンドオルガンとは異なる。エレクトーンをイメージしてもらえば分かるが、ハモンドオルガンも、足で踏むベースの鍵盤と一体になった、大型のものである。
これが一応の理解であるが、ハモンドオルガンの音を電子的に再現したものをコンボオルガンと呼んでいたり、コンボオルガンの範疇に入りそうなオルガンでも、足の鍵盤とセットになっているものもあるので、ややこしい。
コンボオルガンのメーカーとしては、日本ではエーストーン、ヤマハ、テスコなどであり、海外ではイギリスのVOXが有名だ。
大体、60年代の後半から作られて、70年代初頭まで盛んに使われた。
日本では、当時はやったグループサウンズがよく使っていたらしい。
海外では、ドアーズが使っていたのがVOXのオルガンだったそうだ。
combo organ heaven
http://www.combo-organ.com/
コンボオルガンのことを知るならここが一番。各メーカー・ブランドのオルガンが大集合。

オルガン!オルガン!

オルガンを買ってしまった。
私が買ったのは、エーストーン(ACE TONE)のTOP-1というコンボオルガンだ。
発売が1969年というから、かなりの年代物である。
ヤフーオークションで手に入れた。大分、競ってしまった。
昨日入金して、送られてくるのを待っている状態だ。
もう、うれしくってしょうがない。
いつ送られてくるかと、心待ちにしている。
楽器を買うときには、なぜだか気持ちが中学〜高校生のころに戻ってしまう。
単純に、わくわくしてしまうのだ。
もっとも楽器なんてめったに買えるものではない。たまに、エフェクターとかを買うのが関の山なわけだが、それでも十分わくわくするのだった。
それが、今回は、本物の楽器である。しかもコンボオルガンである。エーストーンである。
ここ数日は、仕事をしている時間以外は、オルガンのことを考えているといっても過言ではない。
道を歩いていても、オルガンの音が頭の中で鳴ってしまう。
もう、大変だ。