庄野潤三『庭のつるばら』

庄野潤三『庭のつるばら』(新潮文庫)読了。
庄野さんが、散歩から帰って、シャワーを浴び、甚平に着替える。小沼丹の形見の帯を締めてみる。ピアノの上の小沼の写真に報告。
「ありがとう、小沼。いいよ」
いいなあ。ここは、ぐっとくるなあ。
庄野さんと小沼丹は風雅の友である。小沼は、庄野さんから伊良湖岬のホテルに招かれた際、そこが気に入って、「いいね、庄野」と言った、という文章がある。いいね、庄野。小沼、いいよ。いいなあ。ぐっとくるなあ。