甲類焼酎

もう、家で飲む酒は、甲類焼酎にしてしまおう、と思った。
酒は、量はぜんぜん飲めないけれど、味は好きだから、今までいろいろ飲んできた。
はまってきた順番でいうと、バーボン、日本酒、アイリッシュウイスキー、焼酎の順だろうか。並行して、ビールも、ベルギービールとか、ドイツやイギリスのビールとか、いろいろ飲んで楽しんだ。
それが、もう、いろいろ味があるのがかえって邪魔である、というと言いすぎであるが、味がないほうが気楽に飲める、という気分になってきた。
味があると、その味を味わってしまう。変に分析的になってしまっていけない。
私は内田百輭ではないので、これ以上いろいろ書いてもうるさくなるからやめておく。
私は宝焼酎を買ってきた。どこでも買えるし、ラベルもかっこいい。
冷蔵庫で冷やして、氷は入れずにそのまま飲む。
そうよ、これでいいじゃないのよ、という気分になった。
真露でもいいのだけれど、気分としては断然宝焼酎である。
甲類焼酎で、ラベルが渋いもの(「大五郎」とかでも味としては問題ないのだろうが、買う気分として楽しくない)が他にないだろうか。